岩下作文教室 岩下春江です。
前回は、60分の講座の進め方を紹介しました。
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今回は、そこで書かれた日記を紹介します。
マカロニを触って感じた子どもたち、どんな作品に仕上がったでしょうか?
汚い字!
と思った方、その通り。
提出する作文で例えたら、岩下作文教室で書くのは、下書きまで。
学校に提出する場合は、漢字を調べて、丁寧に書けばいいこと。
自分で時間をかければできます。
私の力は必要ありません。
本物は、書いた本人しか解読できないので、紹介します。
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A君
「ぐみか?」
先生がぼくの手に なにかおきました。
どんなかたさ?
何するのか?
リボン?
あっ、貝かも!
どんな色?
貝だとは思わなかった。おれてしまった。やべ!
でも先生が、おれてもいいよといったので ぼくは、ほっとした。
僕は見て、よそうがあたったことがわかった。
「やっぱかいだ」
ぼくはうれしかった。
だけど、先生が
「これは、マカロニ」
だといって ぼくは、びっくりした。まさかマカロニだとおもわなかった。
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前半、心に浮かんだことを、ぽんぽんと並べていく書き方が、
考えの経過を表しています。
おれて「やべ!」と思っても、ほっとした気持ちも書かれています。
「やべ!」という言葉を言ったので、使っていいよ、と言ったら、
「いいの!!??」と嬉しそうに書きました。
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B君
「えっ?」せんせいが ぼくの手に何かおきました。
「どんな形だろう?」
「なんだろう?」
「いろは たぶん みどりいろだなあー」
ぼくはみました。いっしゅん びっくりしました。
オーマイガー!
なんでか。
「これどうなってんの!!???」
「まじかぁ!!」
ぼくは また 見ました。
「そんなのだったの!!!!??????」
キャンディーか!!
なんだこれ
ぼくは よそうがあたった。でこぼこでみどりいろがはいっていました。
これはマカロニだと先生がおしえてくれた。
そのとき どきどきしていた。
こんなマカロニは、イタリアなのかとは思いませんでした。
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触って、色を予想しています。脳が働いています。
マカロニだと分かってドキドキしたのはなぜなのか、
そこも聞きたいですよね。
!と?を使っていい?と聞くので、どうぞ。と答えると、
こんなに大量に使っていました。
オーマイガー!も使いたくて使っています。
ふたりとも、気持ちの動きがよくわかる作文に仕上がりました。
書き出しは、たくさん書き出した言葉の中で、
「一番強烈な言葉」と指定しました。
2人の作文、すごく引き込まれます。
私は何度でも読みたくなります。
日記にこんな風に書けたら、私は楽しい!
詩と作文の中間の感じの形ですが、
子どもらしく、本当のことを書いてくれて、
感動しました。
私のミスは、ふたりに褒めなかったこと。
ごめんね。
私は、こんなに芸術的な作品に仕上がるとは思わなくて、
そのまま終わらせてしまいました。
本音があふれている作文が私が目指すところです。
粗削りではあるけれど、だから、毎回訓練をする価値があります。
参加させて下さった、親御様、ありがとうございました。
子どもたち、今度会ったら、焦らないで、
いいところを見つける練習をしておきます。
今回は、本当にありがとう!