ページ

2016年10月1日土曜日

何度も読み返したい作文が仕上がった【体験講座レポ後半】

子どもの本音を言葉に変換!

岩下作文教室 岩下春江です。


前回は、60分の講座の進め方を紹介しました。

★☆画像クリックで体験講座の流れについて→


今回は、そこで書かれた日記を紹介します。

マカロニを触って感じた子どもたち、どんな作品に仕上がったでしょうか?




汚い字!

と思った方、その通り。

提出する作文で例えたら、岩下作文教室で書くのは、下書きまで。

学校に提出する場合は、漢字を調べて、丁寧に書けばいいこと。

自分で時間をかければできます。

私の力は必要ありません。


本物は、書いた本人しか解読できないので、紹介します。


-----------------------------
A君
 「ぐみか?」
先生がぼくの手に なにかおきました。
どんなかたさ?
何するのか?
リボン?
あっ、貝かも!
どんな色?
貝だとは思わなかった。おれてしまった。やべ!
でも先生が、おれてもいいよといったので ぼくは、ほっとした。
僕は見て、よそうがあたったことがわかった。
「やっぱかいだ」
ぼくはうれしかった。
だけど、先生が
「これは、マカロニ」
だといって ぼくは、びっくりした。まさかマカロニだとおもわなかった。
--------------------------------

前半、心に浮かんだことを、ぽんぽんと並べていく書き方が、

考えの経過を表しています。

おれて「やべ!」と思っても、ほっとした気持ちも書かれています。

「やべ!」という言葉を言ったので、使っていいよ、と言ったら、

「いいの!!??」と嬉しそうに書きました。




--------------------------------
B君
 
「えっ?」せんせいが ぼくの手に何かおきました。
「どんな形だろう?」
「なんだろう?」
「いろは たぶん みどりいろだなあー」
ぼくはみました。いっしゅん びっくりしました。
オーマイガー!
なんでか。
「これどうなってんの!!???」
「まじかぁ!!」
ぼくは また 見ました。
「そんなのだったの!!!!??????」
キャンディーか!!
なんだこれ
ぼくは よそうがあたった。でこぼこでみどりいろがはいっていました。
これはマカロニだと先生がおしえてくれた。
そのとき どきどきしていた。
こんなマカロニは、イタリアなのかとは思いませんでした。

-------------------------------
 
触って、色を予想しています。脳が働いています。

マカロニだと分かってドキドキしたのはなぜなのか、

そこも聞きたいですよね。

!と?を使っていい?と聞くので、どうぞ。と答えると、

こんなに大量に使っていました。

オーマイガー!も使いたくて使っています。






ふたりとも、気持ちの動きがよくわかる作文に仕上がりました。

書き出しは、たくさん書き出した言葉の中で、

「一番強烈な言葉」と指定しました。


2人の作文、すごく引き込まれます。

私は何度でも読みたくなります。

日記にこんな風に書けたら、私は楽しい!


詩と作文の中間の感じの形ですが、

子どもらしく、本当のことを書いてくれて、

感動しました。


私のミスは、ふたりに褒めなかったこと。

ごめんね。

私は、こんなに芸術的な作品に仕上がるとは思わなくて、

そのまま終わらせてしまいました。



本音があふれている作文が私が目指すところです。

粗削りではあるけれど、だから、毎回訓練をする価値があります。


参加させて下さった、親御様、ありがとうございました。

子どもたち、今度会ったら、焦らないで、

いいところを見つける練習をしておきます。


今回は、本当にありがとう!